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2007年11月20日

2007年11月20日 (火)

ザビエルの書簡

Xavier

日本に初めてキリスト教を伝えた誰もが知っているフランシスコ・ザビエルで
ある。スペイン人のイエズス会宣教師。
戦国時代の1549年( 天正18)に来日し、日本に初めてキリスト教を伝えた。

山口 ・府内( 大分 )などで布教 したのち、中国広東の地で客死。
絵の下部には万葉仮名で
「サンフランシスコ・サベリオ ・サカラメ ント (聖フランシスコ ・
ザビエルが秘蹟を行っている)」と記されている。
17世紀初期の作品だそうである。

サカラメント= サクラメント 【sacrament】
キリストによって定められた神の恩恵にあずかる儀式。
カトリック教会では秘跡といい、洗礼・堅信・聖体・ゆるし・病者の塗油・
叙階・婚姻の七つ。
プロテスタント諸教派では聖礼典(礼典)と称し、洗礼と
聖餐 (せいさん) 式とをいう。

彼は日本人について次のような報告をローマへ書き送った。
「まず第1にいうべきことは、今までの交際によって知り得た限りにおいて、
この国民は、私が出逢った民族の中で、最もすぐれている。
日本人は一般的に良い素質を持ち、悪意がなく、交際して非常に
感じが良い。
彼らの名誉心は極めて強く、彼らにとって名誉にまさるものはない。
日本人は概して貧しいが、武士も町人も貧乏を恥と
考えている者はない。
彼らには、キリスト教国民の持っていないと思われる1つの特質がある。
それは、たとえ武士が如何に貧しく町人が如何に富裕であっても、
貧しい武士も富豪と同様に 平民から敬意をあらわされている
ことである。また武士が如何にまずしくとも、また如何に財宝が
山と積まれようとも、平民とは決して結婚しない。
それにより自らの名誉が失われると思うからである。

日本人の交際には極めて多くの礼式がある。
武器を尊び、武芸に達することを願っている。
彼らは武士も平民も14歳になるとみな大小の刀を帯びている。
彼らは侮辱や嘲笑に堪え忍ぶことは出来ない。

日本人の生活には節度がある。が、飲むことにかけては、
聊か過度である。
賭事は大いなる不名誉と考えているから一切しない。
それは自分の所有でないものを望み、ついで盗人になり
易いからである。
彼らは起請することは稀であるが、誓う時には太陽にかけて誓う。
住民の大部分は読み書きができる。そのため彼らは
オラシヨやデウスのことを速やかに学ぶことができ、
我らにとって頗る好都合である。

日本人は妻を1人しか持たない。
窃盗は極めて少ない。
それは死罪に処せられるからである。彼らは非常にこの罪を
憎んでいる。
日本人はこのように非常に善良で、人づきがよく、
知識慾に富む国民である。

デウスは私たちを、贅沢の出来ない国に導き給うたことに
より、私たちに多くの御恵みを賜ったのである。
日本人は彼らの飼う家畜を屠殺することも喰べることもしない。
彼らは時々魚を食膳に供し米や麦を食べるのであるが、
それも少量である。しかし彼らの採る野菜は豊富であり、
僅かではあるが、種々の果物もある。
しかも、この国の住民は不思議なほど健康であり、
中には稀な高齢に達する者も少なくない」

読み書きできる日本人が意外に多かった・・・と言うのは
びっくりである。何せ戦国の時代だ。 身分制度、
男尊女卑などの話も述べられている。
現代人が読めば、時代を感じるが全体的には日本人に
好印象を持った・・・と、言うことである。

ザビエルは日本人と言っているが、 本人たちは日本人とか国などと
言う観念などなかったはず。戦さで切り刻まれ腐った屍が、そこら辺に
ごろごろしていた時代である。そんな野蛮な時代に来た彼の日本は
どうだろう。ザビエルと言う人なりが見えるようである。

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